次世代の美肌治療「ジュベルック」による肌育注射の効果と注意点について

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年々気になってくる小じわやたるみ毛穴、肌のごわつきやハリのなさ、そして若いころのニキビ痕の凹み。加齢による肌の変化やニキビ痕は、多くの方が経験する悩みです。 ハリや弾力が失われ、顔を洗うときの肌の手触りが悪くなってくると、どうしても年齢を感じてしまいます。

そんなお悩みに答えるため、当院では次世代の美肌治療「ジュベルック」による肌育注射治療を開始します。皮膚の内側から再生を促し、土台である真皮の状態から改善することでかつてのハリと弾力を取り戻し改善していく治療です。

このコラムでは、ジュベルックによる肌育注射の効果や安全性、費用、施術の流れまで、詳しく解説します。

ジュベルック(Juvelook)による肌育注射とは?

加齢とともに、肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンは徐々に減少していきます。これは、まるで建物の土台となる鉄筋が弱くなっていくようなものです。土台が弱くなると、建物全体がもろくなってしまうように、肌もハリや弾力を失い、たるんで開いた毛穴から始まり、しわやたるみといった老化現象が現れます。ジュベルックによる肌育注射は、この弱くなった土台を補強し、内側から肌を再生させることで、根本的なエイジングケアを目指します。

ジュベルック(Juvelook)ってどんな治療?

ジュベルックは、ポリD,L-乳酸(PDLLA)と非架橋ヒアルロン酸という2つの成分を組み合わせた注入剤です。PDLLAは、トウモロコシでん粉から生成された体内で分解される物質で、線維芽細胞を刺激してコラーゲンやエラスチンの生成を促進する働きがあります。手術用の吸収糸(深い部分を解ける糸で縫い、傷を治すもの)にも使われている安全性の高い成分です。一方、非架橋ヒアルロン酸は、高い保水力を持つ成分で、肌に潤いを与えます。 またコラーゲンを増やす効果が非常に高いことから、凹みが目立つニキビ跡(ざ瘡瘢痕)の治療としても近年注目されています。

ジュベルックは、局所注射、ポテンツァ、そして最新機器のトライフィル・プロを用いた注入など、様々な方法で注入できます。注入方法は、患者さま一人ひとりの肌の状態や悩みに合わせて選択します。

肌育注射とは?

肌育注射とは、肌の表面ではなく、肌の奥深く、真皮層に直接アプローチする治療法です。肌の土台となる真皮層を活性化することで、肌質そのものを改善し、ハリや弾力、潤いのある健康的な肌へと導きます。

従来の治療法の多くは、肌の表面に働きかけるものが中心でした。しかし、肌育注射は、根本原因である真皮層に直接働きかけることで、より効果的で持続的な美肌効果を実現します。これは、表面的な対処療法ではなく、根本治療を行うことに例えることができます。

ジュベルックの主成分PDLLAって?

PDLLA(ポリD,L-乳酸)は、生体適合性が高く、安全性が確認されている物質です。

PDLLAは、体内で徐々に分解され、最終的には水と二酸化炭素に変化するため、体内に異物が残る心配はありません。これは、長年にわたり外科手術の縫合糸や体内に埋め込む医療機器にも使用されてきた実績からも裏付けられています。今までも外科手術における吸収糸(傷を治すために溶ける糸で縫うことでより傷の治りを促進するもの)で長く使われてきた成分であり、美容医療の分野でも、スレッドリフト(糸リフト)の糸の素材としても利用されており、その安全性は確立されています。

ジュベルックが効果を発揮するメカニズム

ジュベルックを注入すると、PDLLAが線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。同時に、非架橋ヒアルロン酸が肌の水分量を増加させることで、相乗的に肌のハリや弾力、潤いを改善します。

PDLLAは、注入後マクロファージと呼ばれる免疫細胞を活性化し、NRF2というタンパク質の発現を増加させることが報告されています。NRF2は、抗酸化作用や細胞保護作用を持つタンパク質であり、老化による肌のダメージを軽減する効果が期待できます。また、PDLLAは脂肪由来幹細胞の増殖も促進すると言われており、肌の再生をさらにサポートする可能性が注目されています。

ジュベルックと他の薬剤との違い(スネコス、リジュランなど)

ジュベルックはPDLLAと非架橋ヒアルロン酸という2つの成分を組み合わせています。スネコスは、非架橋ヒアルロン酸とアミノ酸を配合した皮膚の栄養剤のようなイメージの製剤で、肌の保湿力や質感の改善に効果が期待できます。リジュランは、サーモン由来のDNA断片を配合した製剤で、マイルドに肌の再生能力を高める効果が期待できます。

ジュベルックは、PDLLAと非架橋ヒアルロン酸という2つの成分を組み合わせることで、これらの製剤の中でも特に協力にコラーゲンやエラスチンの生成促進と保湿効果を両立させています。

ジュベルック(Juvelook)の費用・効果・持続期間

ジュベルック(Juvelook)で期待できる効果

ジュベルックは、ポリD,L-乳酸(PDLLA)を主成分とした注入剤です。真皮層に注入することで線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。真皮層は肌の奥にある線維芽細胞やコラーゲン線維、エラスチン線維などを含む層です。線維芽細胞はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった真皮の成分を作り出し、ハリやきめの改善の土台となる細胞です。

ジュベルックは、これらの作用により、以下のような効果が期待できます。

  • 肌のハリ、弾力の改善: コラーゲンとエラスチンは、肌のハリや弾力を保つために重要な役割を果たしています。ジュベルックは、これらの生成を促進することで、肌の土台を強化しハリや弾力のある肌へと導きます。
  • しわ、たるみの改善: 肌の土台となる真皮が強化されることで、しわやたるみを目立たなくする効果が期待できます。
  • ニキビ跡、毛穴の開きの改善: コラーゲン生成促進作用により、肌の再生が促され、ニキビ跡や毛穴の開きを改善する効果も期待できます。
  • 肌のトーンアップ: 肌のキメが整い、透明感がアップすることで、肌全体のトーンが明るくなる効果も期待できます。これは、肌の表面がなめらかになることで、光が均一に反射するようになるためです。
  • くまの改善: 色素沈着とはメラニンが過剰に作られたり、排出がうまくいかなくなることで肌が黒ずんでしまう状態です。ジュベルックは、この色素沈着を抑制することで、くまの改善に役立つ可能性があります。

効果を実感できるまでの期間と持続時間

ジュベルックの効果の発現には個人差があります。ジュベルックは、体内でゆっくりと分解されながらコラーゲン生成を促進するため、効果が徐々に現れる治療法です。そのため、効果を実感するまでには少し時間がかかります。1回目では劇的な変化というわけではありませんが、最低でも2回、通常は3回行うと長期的な効果が得られるのが特徴です。

また皮膚の状態、生活習慣、体質などによって効果の発現速度や程度には差が出ます。

注入されたPDLLAは、体内で徐々に分解され、最終的には水と二酸化炭素になって体外に排出されます。効果の持続期間には個人差がありますが、半年から2年までの間、自然な変化を長期的に維持する効果が期待できる治療法です。

ジュベルック(Juvelook)の費用

ジュベルックには様々な注入法がありますが、当院ではその効果を最大限に発揮し、かつしこりのリスクを最小限にするために、最新の治療機器であるトライフィル・プロを用いた炭酸ガスサブシジョンとの併用療法を基本として行っています。 両頬から鼻、口周りを中心としてジュベルック3mlを用いた100ショットの治療が1回当たり初回61,600円、2回目以降が77,000円となっており、そのほか重症度に合わせて50ショット(主に両頬)が1回当たり初回44,000円、2回目以降55,000円、その他医師によるニキビ痕のマニュアル注入がプラス33,000円となっております。またその他医師手打ちのメニューもございますので、詳細はクリニックにお問い合わせください。

その他、マイクロカニューレを用いた目の下の青クマに対する治療は初回35,200円、2回目以降44,000円もございます。

ジュベルックは繊細な薬剤であり、また日本未承認であることから正式な代理店から輸入を行っています。 極端に相場から離れた価格の治療は、薬剤の使用期限を含む安全性や正規品以外などのリスクがあります。当院では十分な安全性を担保したうえで適切に管理された薬剤を使用しています。

施術回数と間隔

ジュベルックは、1ヶ月に1回の施術を目安に、3回を1セットとして行うことが推奨されています。これは、コラーゲン生成を促進し、効果を最大限に引き出すための最適な間隔と回数です。3回の施術後、効果の持続期間は1年から2年程度ですが、効果を持続させるためには、半年から1年ごとに追加の施術を行う維持療法も検討されます。

皮膚の状態や治療への反応を見ながら、医師が適切な施術回数や間隔を判断します。自己判断で施術間隔を短縮したり、過剰に施術を受けたりすることは、副作用のリスクを高める可能性があるので避けましょう。

ジュベルック(Juvelook)の施術の流れ・副作用・注意点

施術前のカウンセリング

ジュベルック(Juvelook)の施術を受ける前には、必ずカウンセリングを行います。 当院のカウンセリングでは、診断や適応の有無、そして保険診療で治療すべき状態ではないかをきちんと判断するため、皮膚科専門医の資格を持った医師が直接お肌の状態を診察し、お悩みの原因や肌質を詳しく確認します。 その上で、ジュベルックが患者様にとって適切な治療法かどうかを判断します。

ジュベルックの効果や施術の流れ、お悩みの程度に応じた治療プランと費用の説明、起こりうる副作用、施術後のケア方法などについても、わかりやすくご説明いたします。患者様のご希望やライフスタイル、不安な点、疑問点などもお伺いしますので、些細なことでもお気軽にご質問ください。

また他の治療プランについてもご相談いただけます。

ジュベルック(Juvelook)の施術の流れ

施術の流れは以下の通りです。

  1. カウンセリングと診察: まずお顔を洗顔して頂き、肌が像診断VISIAを用いて施術前の状態を確認したうえで、医師が直接お肌の状態やお悩み、ご希望などを詳しく伺いながら診断し、治療の選択肢をご説明します。またアレルギーの有無なども確認します。
  2. 麻酔: お部屋にご案内したあと麻酔クリームを塗布します。麻酔クリームが効くまで、約15〜20分ほどお待ちいただきます。
  3. 注入: 極細の針を用いて、ジュベルック(Juvelook)を皮内に注入していきます。注入方法は、患者様のお肌の状態や治療部位に合わせて、局所注射、トライフィル・プロ、ポテンツァ(2025年夏頃より)を用いた注入などから選択します。施術時間は、注入する部位や範囲によって異なりますが、通常30分~1時間程度です。
  4. クーリング: 注入後は、クーリングを行い、赤みや腫れを鎮静化させます。最後に皮膚の再生を促進するEGFスプレーをかけて終了です。
  5. アフターケアの説明: 施術後のケア方法について、詳しくご説明します。日常生活で注意すべき点や、おすすめのケア用品などについてもご案内いたします。

施術後のダウンタイム

ジュベルック(Juvelook)は、施術翌日からメイクが可能です。 ただし、施術部位によっては、赤みや腫れ、内出血、小さな膨らみ(注入直後は薬剤の膨らみが見られます)、しこりなどが生じる可能性があります。これらの症状は、通常数日~2週間程度で治まります。

起こりうる副作用と対処法

ジュベルック(Juvelook)の施術で起こりうる副作用としては、以下のようなものがあります。

  • 赤み、腫れ: 注入部位に赤みや腫れが生じることがあります。通常は数日で治まりますが、強い腫れや痛みが続く場合は、クリニックにご連絡ください。
  • 内出血: 皮膚の下で出血が起こり、青あざのような内出血が生じることがあります。通常は1~2週間で自然に消退しますが、気になる場合はコンシーラーなどでカバーできます。
  • むくみ: 注入部位がむくむことがあります。通常は数日で治まります。
  • しこり(硬結): 注入部位にしこりのような硬結ができることがあります。通常は数週間から数ヶ月で自然に消失しますが、優しく上からしこりを押しつぶすようにマッサージすることで改善を促すことができます。
  • 感染: まれに、注入部位に感染が起こることがあります。発熱や強い痛み、膿などがみられる場合は、すぐにクリニックにご連絡ください。

これらの副作用は、通常軽度で一時的なものですが、症状が気になる場合は、速やかにクリニックにご連絡ください。適切な処置を行います。

施術を受けられない方(禁忌事項)

以下に該当する方は、ジュベルック(Juvelook)の施術を受けられない場合があります。

  • 妊娠中、授乳中の方
  • 重篤な皮膚疾患や自己免疫疾患のある方(ケロイド体質、膠原病など)
  • 注入部位に感染症のある方
  • 特定の薬剤を服用中の方(抗凝固薬など)
  • ポテンツァ併用時:心臓疾患、出血性疾患、埋め込み型医療機器使用者は不可
  • ジュベルックの成分にアレルギーのある方

施術後のケア

ジュベルック(Juvelook)の施術後は、以下のケアを心がけてください。

  • 紫外線対策: 紫外線は肌老化を促進させるため、日焼け止めクリームを使用したり、帽子や日傘などで紫外線を避けるようにしてください。
  • 保湿ケア: 施術後は肌が乾燥しやすいため、保湿クリームなどでしっかりと保湿を行いましょう。
  • 刺激を避ける: 施術後1週間は、スクラブ洗顔やピーリング、レーザー治療などは控えましょう。また、血流の良くなる激しい運動や飲酒、サウナなども控えることをおすすめします。
  • マッサージ: しこりが生じた場合は、優しく上からしこりを押しつぶすようにマッサージすることで改善を促すことができます。ただし、強くこすったり、刺激を与えたりすることは避けましょう。

施術後のケアを適切に行うことで、効果の持続期間を延ばし、副作用のリスクを軽減することができます。ご不明な点があれば、お気軽にクリニックにご相談ください。

まとめ

ジュベルックによる肌育注射は、PDLLAと非架橋ヒアルロン酸の働きで肌の内側からハリや弾力、潤いを改善する、美肌治療です。、施術前のカウンセリングで医師が直接、適応があるかどうかを含めしっかり診断した上で、治療のご提案をしています。気になる方はご相談くださいね。

参考文献

  1. Lee KWA, Chan LKW, Lee AWK, Lee CH, Wong STH, Yi KH, Rho NK, Kim HJ, Kim HS, Lee W, et al. Skin rejuvenation effect of the combined PDLLA and non cross-linked hyaluronic acid: A preliminary study.
  2. Kim G, Oh S, Lee JH, Kim HM, Batsukh S, Sung MJ, Lim TH, Lee MH, Son KH, Byun K, et al. Poly-D,L-Lactic Acid Filler Increases Extracellular Matrix by Modulating Macrophages and Adipose-Derived Stem Cells in Aged Animal Skin.